まずは、自社の、未来の理想とする、あるいは目標とする姿や、経営理念と理念に基づいた経営目標、経営方針のビジョンを明確にし、そのビジョンに基づきリサーチを行っていきます。

目指すべき目的があって、その目的により確実に向かうためにリサーチをしていくと言うことになります。なので「どこに向かい、なぜ、行うのか?」と言った、ビジョンを明確にしていかなくてはいけません。

またマーケティングにおいて「リサーチ」は様々な目的で行われ、様々な方法が駆使されます。では「リサーチはそもそも何をすればいいのか」ですが、一言でいうと「敵を知り、己を知り、その中でチャンスを見出す」という事になります。

専門的にいうと事業ドメイン(事業展開していく領域)を策定していくための方向性を決めていくことです。そのために、情報収集、調査、分析などを行っていく必要があるという訳です。また消費者の様々なニーズ、ウォンツ、需要などをつかむため、あるいは作り出すためにも消費者動向をリサーチする必要があります。

では、具体的に何をしていくかになりますが、大きなフレームワークでいうと「環境分析」になり外部環境と内部環境の分析を行っていきます。

環境分析

環境分析には「外部環境」と「内部環境」の二つの側面から分析を行います。

①外部環境分析

外部環境分析

企業を取り巻く外部環境の中で、自社にとってのチャンス(機会)となり得る事や、回避すべき事など調査、分析します。

【政治、経済、文化などの社会的環境】
【競争者環境(競合他社の分析)】
【消費者環境(消費者の分析)】
【市場環境(業界内の分析)】
これらを対象とし分析していきます。

②内部環境分析

内部環境分析

経営資源面において自社の持つ、活用していける強み、克服すべき弱みなどを分析します。

また、外部環境、内部環境を分析する方法はいくつかありますが、組み合わせていくことでより明確な判断にたどり着ける事が出来ます。

組み合わせて行いたい代表的な分析方法

PEST分析

5Forces分析(ファイブ・フォース分析)

SWOT分析

3C分析

これらの方法がよく用いられますが、必ずしも最初に行うわけではありません。むしろセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングを行った上で、絞られたターゲット市場に対して行う方がより明確にできます。

特に外部分析などは、標的市場が変われば要因も変わってきます。また下図のフレームワークのようにまとめると何が何に対応した分析なのか分かりやすいかと思います。

総合分析